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Solaris9,8 ネットワーク設定

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Solarisのネットワーク設定について説明します。

■IPアドレス、ネットマスク

Solarisはサーバーとして利用することが多いので、ここでは固定IPアドレスで設定する場合についてのみ説明し、DHCPを使用する場合は省略します。

関係する設定ファイルは下記のとおりです。

  • /etc/hostname.xxxx xxxxのところにはネットワークインターフェイスの名前が入ります。 例えば、V100の場合は、dmfe0、dmfe1です。機種によって異なりますので、ハードウェアのマニュアルを参照してください。 このファイルには、ネットワークインターフェイスに付けられたホスト名を格納します。
  • /etc/nodename マシンの代表ホスト名を格納します。 hostnameコマンドで返されるのはこの名前です。
  • /etc/inet/hosts ホスト名とIPアドレスの対応を格納します。 /etc/hostname.xxxx、/etc/nodename内定義のホスト名は必須です。
  • /etc/inet/netmasks ネットワークアドレスとそのネットマスク値を格納します。

実際のV100の場合の設定例を以下に記載します。

/etc/hostname.dmfe0 

terra-dmfe0

/etc/hostname.dmfe1 

terra-dmfe1

/etc/nodename

terra

/etc/inet/hosts

127.0.0.1          localhost      loghost
192.168.100.10 terra-dmfe0  terra
192.168.200.10 terra-dmfe1
192.168.100.1   router1
192.168.100.2   router2

/etc/inet/netmasks

192.168.100.0  255.255.255.0
192.168.200.0  255.255.255.0
192.168.150.0  255.255.255.0

■ルーティング

(1)関係する設定ファイルは下記のとおりです。

  • /etc/defaultrouter デフォルトルータのIPアドレスあるいはホスト名を格納します。このファイルが存在する場合は、静的なルーティングだとみなされます。
  • /etc/gateways このファイルが存在する場合は、強制的にルータとして構成されます。
  • /etc/notrouter このファイルが存在する場合は、強制的にルータではないとして構成されます。
  • /etc/rc2.d/S72inetsvc 静的なルーティングを追加する場合に、ここにコマンドを追記します。

(2)静的なルーティングを行う場合の設定例

/etc/defaultrouter

router1

/etc/gateways /etc/notrouter 

ルータとして構成する場合は、/etc/gateways、構成しない場合は、/etc/notrouterの空のファイルを作成してください。(厳密に言うと両方とも不要な場合もありますが、省略します。)

(3)動的なルーティングを行う場合の設定例

/etc/defaultrouter

ファイルを作成しない、あるいは、空ファイルにします。

/etc/gateways /etc/notrouter 

ルータとして構成する場合は、/etc/gateways、構成しない場合は、/etc/notrouterの空のファイルを作成してください。(厳密に言うと両方とも不要な場合もありますが、省略します。)

(4)静的なルーティング情報を追加する方法

/etc/rc2.d/S72inetsvc

#ファイルの最後の方に、マルチキャスト用のルーティングの追加がありますので、その直後ぐらいに追加してください。
(
echo "Setting IPv4 interface for XXXX:" \
    "add net 192.168.150: gateway router2"
/usr/sbin/route add net 192.168.150 router2>/dev/null
) &
 

■ネームサービス

/etc/nsswitch.confに、使用するネームサービスを記述します。ネームサービスとしては、files,dns,nis,nisplus,ldapが利用できます。各ネームサービスに対応したnsswitch.confの構成ファイル例が、/etc/nsswitch.xxxx (xxxx=files,dns,nis,nisplus,ldap)にあります。

利用したいネームサービスに対応した構成ファイル例を/etc/nsswitch.confにコピーして利用すれば良いでしょう。例えば、ホスト名の解決を、/etc/inet/hosts,dnsの順に検索したい場合は、/etc/nsswitch.dnsを/etc/nsswitch.confにコピーして利用します。

また、dnsを使用する場合は、/etc/resolv.confの設定も必要です。

/etc/resolv.conf

domain mydomain.com    <-- ドメイン名です。
nameserver 0.0.0.0       <-- ネームサーバーが自マシンの場合。
nameserver 111.22.3.5    <-- ネームサーバーが他マシンの場合、そのIPアドレス。