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仕事で、遠隔地にあるサーバーを管理するために、ISDN回線で接続しています。
今回、GUIベースでアクセスする必要が生じたため、サーバーにVNCをインストールしました。
一番ポピュラーであるRealVNCと、狭帯域向き(圧縮率が高い)と言われているTightVNCの2種類について、「ログイン」から「ようこそ」表示を経て「CDEデスクトップ画面」が表示されるまでの時間を測ってみました。
表1.「ログイン」から「ようこそ」表示を経て「CDEデスクトップ画面」が表示されるまでの時間
VNCサーバー | VNCビューア | オプション | 表示時間 |
---|---|---|---|
RealVNC-3.3.3r2 | RealVNC Viewer 4.0 | デフォルト | 50秒 |
TightVNC-1.3dev1 | TightVNC Viewer 1.2.9 | Best Compression | 20秒 |
TightVNC-1.3dev1 | TightVNC Viewer 1.2.9 | Fast Compression | 1分50秒 |
TightVNCのBest Compressionモードは、RealVNCに比べて2倍以上速くなっています。逆に、TightVNCのFast Compressionモードは、RealVNCに比べて2倍以上遅くなっています。狭帯域では、TightVNCのFast Compressionモードが有利ですね。
ISDN64kbpsの回線だと、GUIベースは、かなり厳しいのではないかと思っていましたが、少しその遅さを我慢すれば、使えるレベルであることがわかりました。
■計測環境
通信回線 ISDN 64kbps
ルーター ヤマハ RT57i (サーバー側、クライアント側の両方)
サーバー Sun Fire 280R, 1GHz CPU ,1GB メモリ, Solaris 8
クライアントPC 2.8GHz P4, メモリ 1GB, Windows XP
■TightVNCのバイナリの入手先
ftp://ftp.kinetworks.com/tightvnc/
ここで、ファイル名がSunOS-5.?-sparc-vnc.tar.Z、SunOS-5.?-i386-vnc.tar.Z (?には、Solaris OS のバージョンが入ります。)の中から適宜ダウンロードしてください。
残念ながら、Solaris 10用のバイナリはまだ無いようです。
また、Solaris10 (Sun Fire V100)へのTightVNCのインストールの記事に、ソースからコンパイルしてインストールする手順を記載していますので、そちらも参考にしてください。