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1.概要 時刻の同期には、NTP(Network Time Protocol)を利用できます。 正確な時計装置がついているサーバーをStartum 1のサーバーといいます。http://www.ntp.orgで、それらのサーバーが公開されています。 Solarisでは、xntpというNTPソフトを、標準で利用することができますので、これを利用して、時刻同期を行うことにします。NTPポートを開けることのできる場合は、NTPサーバーを動作させた同期が良いでしょう。そうでない場合は、NTPクライアントによる同期になります。 2 NTPサーバーを動作させた同期 2.1 xntpの設定 /etc/inet/ntp.confを、以下の内容で作成します。 server 133.243.238.243 #ntp.nict.jp
server 133.243.238.244 #ntp.nict.jp server 133.243.238.163 #ntp.nict.jp server 133.243.238.164 #ntp.nict.jp server 210.173.160.87 #ntp3.jst.mfeed.ad.jp driftfile /var/ntp/ntp.drift
restrict default ignore server行は、時刻同期に行く、上位NTPサーバーを指定します。 restrict行は、本NTPサーバーを動作させるサーバーへのアクセスを制限するためのものです。server行に現れるホストからのアクセスは必ず許可する必要があります。 2.2 ntpサービスの起動許可 以下のコマンドで起動許可します。 # svcadm enable svc:/network/ntp:default
以下のコマンドでntpが起動されたか確認します。onlineという表示が出力されればOKです。 # svcs -a | grep ntp
online 17:45:22 svc:/network/ntp:default
2.3 動作確認 動作状態を表示させ、以下のような表示になるか確認します。 # ntpq -p
remote refid st t when poll reach delay offset disp
============================================================================== *ntp-a2.nict.go. .NICT. 1 u 12 64 377 7.43 0.142 0.31 +ntp-a3.nict.go. .NICT. 1 u 41 64 377 7.57 0.240 0.32 +ntp-b2.nict.go. .NICT. 1 u 39 64 377 9.51 0.126 0.31 -ntp-b3.nict.go. .NICT. 1 u 33 64 377 9.49 -0.240 0.15 -ntp3.jst.mfeed. fs-monntp2.mfee 2 u 24 128 377 4.71 0.493 0.15 なお、OSが再起動した場合に、自動的に起動するか、同様にntpqで確認してください。 3 NTPクライアントによる同期 cronコマンドを使って、以下のコマンドを定期的(1時間毎程度)に実行させます。 ntpdate -B 133.100.9.2
ここで、133.100.9.2は、問い合わせする上位NTPサーバー、-Bオプションは、時刻を調整する際に、少しずつ誤差を調整することを意味します。 |