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Sun Fire V100(画面なし)上のSolaris10にvncサーバーを導入しました。
クライアント側にvncビューアをインストールして使用すると、vncビューアを、あたかも、X端末であるかのように利用できます。
以下、その手順について、説明します。
1.サーバー側
1.1.vncサーバーのインストール
Solaris 10 Software Companion CDから、vncサーバーをインストールします。
以下のコマンドで、情報が出力されれば、インストールされています。
# pkginfo -l SFWvnc
インストールされているバージョンは、RealVNC 3.3.7です。
実行ファイルは/opt/sfw/binにインストールされます。
以下の設定は、このバージョンに対するものです。
1.2.service設定
/etc/inet/servicesファイルに以下のサービス登録を追加します。行先頭のサービス名は、/etc/inetd.confファイルに追加する行先頭のサービス名に一致させます。
vnc-1024x768x8 5950/tcp
vnc-1024x768x24 5951/tcp
1.3.inetd設定
/etc/inetd.confファイルの末尾に次の行を追加します。ここの例では、2つの解像度を登録しています。(下記は本来は2行です。)
vnc-1024x768x8 stream tcp nowait nobody /opt/sfw/bin/Xvnc Xvnc -inetd -query localhost -once -geometry 1024x768 -depth 8 -cc 3
vnc-1024x768x24 stream tcp nowait nobody /opt/sfw/bin/Xvnc Xvnc -inetd -query localhost -once -geometry 1024x768 -depth 24
solaris10からは、SMFベースになりましたので、/etc/inetd.confから、SMFレポジトリに変換して格納する必要があります。
以下のコマンドを実行します。
# inetconv
1.4.dt関係設定
以下の2つのファイルを/etc/dt/config/にコピーします。
/usr/dt/config/Xservers
/usr/dt/config/Xsetup
(1)/etc/dt/config/Xserversファイルを修正します。
Sun Fire V100のようなヘッドレス(画面なしということ)の場合、以下のように最終行を、先頭に#をつけてコメントアウトします。
(これをしないと、普通のX端末でログインするまで、vncビューアからのアクセスがすぐに切断されるという現象がでました。)
# :0 Local local_uid@console root /usr/X11/bin/Xserver :0 -nobanner
(2)/etc/dt/config/Xsetupファイルを修正します。
以下を、ファイルの最後に追加します。
chmod o+w /tmp/.X11-unix
以上を行い、システムを再起動します。
2.クライアント側
RealVNCのサイト http://www.realvnc.com/ から、VNCViewerをダウンロードしてインストールします。
Ver 4.0でも問題なく、Ver 3.3.7のサーバーに接続できました。
VNCViewerを起動すると、サーバーのアドレスとディスプレイ番号を入力する画面が表示されます。
「アドレス:ディスプレイ番号」の形式で指定します。その際、接続ポートは、5900+ディスプレイ番号となります。
例えば、「xx.xx.xx.xx:50」と指定すると、ポート5950にアクセスしますので、vnc-1024x768x8の解像度で起動することになります。
接続されると、デスクトップのログイン画面が表示されます。
実際のディスプレイ番号は、接続に指定した番号ではなく、1番から空いている番号がとられるようです。
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VNCViewerは、軽快に動作しています。VNCViewerはすぐ起動しますからいいですね。
ただ、通常のX端末の使用に対して、ネットワーク上のデータ転送量は多いらしいです。
狭い帯域向けのTightVNC http://www.tightvnc.com/ というものもあるらしいです。
どの程度の狭帯域まで使用できるか興味あります。ご存知の方は教えてください。
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2005.4.16 修正
当初1024x768x32の解像度を記載していましたが、V100だと表示がおかしくなるので、1024x768x24に修正しました。