Solaris10 3/05をMicrosoft Virtual PC for Windows Version 2004(サービスパック1適用済)にインストールしてみました。
*** フォーラム>>初心者の部屋>>Solaris 10 3/05 インストール情報はこちらへもご覧ください。
■インストールメモ
・PC : DELL Precision 370 メモリ1GB,3.2GHz
・ホスト側OS : Windows XP Professional SP2
・ゲスト側OS(インストールしたSolarisのバージョン) : Solaris10 3/05
・サウンドカードをオンにすると、割込関係の競合をエラー表示するので、無効にしました。
(インストール後にサウンドカードの設定を行います。)
・Solaris for x64/x86 :
CD版を使用しました。DVD版だと、インストール途中で、BUS Errorが発生しました。ただし、別のPCだと、BUS Errorは発生しませんでした。
なお、DVD版のisoイメージを作成するには、以下のコマンドを実行し、ダウンロードして解凍したファイルを連結します。
copy /B sol-10-GA-x86-dvd-iso-a + sol-10-GA-x86-dvd-iso-b + sol-10-GA-x86-dvd-iso-c + sol-10-GA-x86-dvd-iso-d + sol-10-GA-x86-dvd-iso-e sol-10-GA-x86-dvd-iso.iso
必ず、md5sumチェックプログラムで、所定の値になっているか確認してください。
・VirtualPCのメモリ割り当て :
GUIベースのインストールの場合は、384MB以上にしてください。400MB程度がいいかと思います。メモリの割り当てを多くすると、インストールの前処理に時間がよりかかります。
コンソールベースのインストールの場合は、128MB程度以上割り当ててください。256MB程度がいいかと思います。
・インストレーションタイプ :
GUIベースのインストールの場合は、「1 Solaris Interactive 」を選択してください。「Skipped interface dnet0」の表示の後、画面もディスク装置へのアクセス表示も全く変化しない状態が6~7分続きました。CPU速度によっては、もっと待つ必要があるかもしれません。フリーズしたように見えても我慢して待ってください。
また、カスタムインストールを選択して、パーティションの追加(/usr,/var,/optを追加)を行うと、1枚目のCDのインストールが終了した後の再起動後にインストーラが異常終了しました。パーティションがデフォルトのままだと、正常にインストールが継続しました。
コンソールベースのインストールの場合は、「4 Solaris Interactive Text (Console session)」を選択してください。パーティションの追加を行いたい場合は、現状では、コンソールベースの方が良いようです。
・ネーミングサービス :
ネーミングサービスは、「なし」でインストールし、インストール終了後に、別途設定を行うのが良いように思われます。設定については、ネットワーク設定の記事を参考にしてください。
・インストール完了後 ー X-Windowsの表示がおかしい場合 :
一旦、VirtulaPCを終了し、シングルモードで起動(b -s)し、kdmconfigで、画面関係の設定を行います。
・インストール完了後 ー デスクトップが起動しない場合 :
コンソールログインします。次に、起動していないサービスがないか、次のコマンドで確認します。
#export LANG=C (この時点では、日本がが表示できないので一時的に英語表示にします)
#svcs -x
例えば、以下のような表示が出力されます。(この例は、インストール時に、ネームサービスとしてdnsを選択した時の例です。)
svc:/network/dns/client:default (DNS resolver)
State: offline since Fri Feb 11 16:10:43 2005
Reason: Dependency file://localhost/etc/resolv.conf is absent.
See: http://sun.com/msg/SMF-8000-E2
See: resolver(3RESOLV)
Impact: 13 dependent services are not running. (Use -v for list.)
svc:/network/rpc/gss:default (Generic Security Service)
State: uninitialized since Fri Feb 11 16:10:45 2005
Reason: Restarter svc:/network/inetd:default is not running.
See: http://sun.com/msg/SMF-8000-5H
See: gssd(1M)
Impact: 10 dependent services are not running. (Use -v for list.)
svc:/application/print/server:default (LP print server)
State: disabled since Fri Feb 11 16:11:10 2005
Reason: Disabled by an administrator.
See: http://sun.com/msg/SMF-8000-05
See: lpsched(1M)
Impact: 1 dependent service is not running. (Use -v for list.)
そこで、/etc/resolv.confファイルを作成しました。 中身は、以下のものを設定します。
domain yourdomain.com
nameserver xxx.xxx.xxx.xxx
以上を、行い、再起動します。起動した後、svcs -xをすると、最初の2つのエラーは消滅していました。
以上を行っても、システム起動時にデスクトップが自動的に立ち上がらない場合には、以下のコマンドを実行します。
/usr/dt/bin/dtconfig -e
これで、次回のシステム起動時からは、デスクトップ画面が自動的に立ち上がるはずです。
・X server の設定 :
今回も、Xsunを使用することにしました。
(1024*768 16777216色に一旦できたはずなんですが、本日起動してみると、Xが起動しなくなっていました。どうしても1024*768 16777216色に戻せなくなってしまいましたので、一部訂正いたします。-- 2005/2/11)
kdmconfigを起動します。最初の画面の、X server selectionで、Xsunを選択します。続けて、ビデオ・解像度の設定を行います。
1024*768 1677721665536色にできました。下記のVideo関連の設定を参照してください。
Video Devices: XF86-VESA VESA-Compatible Video CardsXF86-
Video Devices:S3 S3 Inc. 86c764/765 [Trio32/64/64V+]
Monitor Types: Notebook LCD XGA 48kHz (1024x768 @ 60Hz)
Resolution/Colors/Refresh Rate: 1024x768 - 16777216 colors @ 60Hz
Resolution/Colors/Refresh Rate: 1024x768 - 65536 colors @ 60Hz
なお、kdmconfigのビデオ・解像度の設定画面には、バグがあるようです。モニタータイプを変更しても、その時点では無視されます。表示テストが正常に終了した場合に限って、正しいモニタータイプが格納されるようです。
そのバグを回避するために、2段階の手順で行いました。(実は、はっきりとは覚えていないのです。スミマセン)
第1ステップ)
まず、Video Devices,Monitor Typesは、上記の設定にし、Resolution/Colors/Refresh Rateを、1024x768 - 256 colors @ 60Hzにします。Monitor Typesは、旧設定値が表示されていますが、この設定で表示テストを行い、正常表示を確認し「OK」をクリックし、kdmconfigを一旦終了します。
第2ステップ)
再度kdmconfigを起動し、ビデオ・解像度の設定を行います。そのときに、Monitor Typesの表示が、上記のように正しく表示されていることを確認します。あとは、Resolution/Colors/Refresh Rateを上記のようにして、表示テストをすればOKとなるはずです。
・サウンドカードの設定 :
Virtual PCの場合、サウンドカードはサウンドブラスタとしてエミュレートされます。Solaris 10を起動後、以下のファイルを編集します。
/platform/i86pc/kernel/drv/sbpro.conf
サウンドブラスタのリソース割り当ては、IRQ=5、I/Oポートアドレス=0x220、DMAチャンネル=1,5となっています。それに応じて以下の行を追加して保存します。
name="sbpro" class="sysbus"
interrupts=5 reg=1,9,0,1,0x220,0x14 type="SB16" dma-channels=1,5;
修正後、Solaris 10を一旦終了します。
Virtual PCコンソールで、Solaris 10 VMのサウンドを有効にします。
Solaris 10を起動し、Select (b)oot or (i)nterpreter:と表示された時に、すばやく b -r と入力します。これにより、ハードウェアの変更を認識して起動します。
Solaris 10 起動後は、/usr/demo/SOUND/sounds/にあるオーディオサンプルが、正常に再生できるか、確認してください。なお、オーディオサンプルをダブルクリックすると、メディアプレーヤーが自動的に起動します。
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