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Sparcプラットフォームのサーバーには、サーバー本体とは独立して動作可能なシステムコントローラの機能がついています。LOM(Lights Out Manager)、RSC(Remote System Contorol)、ALOM(Advanced Lights Out Manager)がそれです。 各々のシステムコントローラには、独自のプロセッサが搭載されています。RSCの場合、System Service Processor (SSP) と言います。 サーバー本体側では、OSあるいはOBP(Open Boot PROM)モニタが動作しています。OBPは、ハードウェアの起動時や、OS稼働中に、[Stop]-[A]キーを押された場合に呼ばれる、いわば、OSの下位階層に位置するモニタです。 システムコントローラ、OBP、OS関連で、勘違いしやすいことについて、整理してみたいと思います。 ■概要 ・システムコントローラとサーバー本体は、機能的に独立しています。また、本体が電源オフの場合でも、システムコントローラはバックアップ電源で動作可能です。 ・Sun OSとOBPとは、SparcCPUの処理です。両者は排他的なモードであり、同時には動作しません。 ・システムコントローラは、種類によって異なりますが、最大、シリアルポート、モデムポート、イーサネットポートの3つを持っています。サーバー側から、これらのポートは認識されません。 ■サーバーコンソールとシステムコントローラシェル間の遷移 システムコントローラシェルから、サーバーコンソールへ切り替えるには、予めサーバーコンソールとしてシステムコントローラを指定しておく必要があります。 システムコントローラシェルからサーバーコンソールに切り替えるには、consoleコマンドを入力します。逆に、サーバーコンソールからシステムコントローラシェルに切り替えるには、予め設定しておいた、エスケープシーケンス文字列をタイプします。RSCの場合のデフォルトのエスケープシーケンス文字列は~.(チルド+ドット)です。
■Sun OSとOBP間の遷移 Sun OS 稼働中に OBPへ移行するには、BREAK信号を入力します。直接接続されているキーボードからの場合は、[Stop]-[A]キーを押します。OBPからSun OSに戻るには、goコマンドを入力します。
◆以上、システムコントローラとOBPとOSの関係を説明しました。 |